自営業という職種柄、以前にも少し書いたが、 タウンページといういわゆる職業別電話帳に店の電話が載ってるので、 本筋のお客さんとは別に、いろんな電話(ほとんどがセールス)がかかってくる。 ナンバーディスプレイ(かかってきた番号が出る)というこじゃれた近代装置は 通してないので、かかってきた電話はすべてとらなければいけない。 セールの断り方は、いろいろあるし、すぐに切るやつも多いので、 たいていは社長または責任者が不在というとすぐに切るのだが、 こないだのバカセールスは、ここからまた食いついてきよった。 いつも機嫌はいいのだが、この日に限って、 自転車で通勤中、 はい、ファッション雑誌最新号から飛び出てきたような カッコをした、(後ろから見てもわかる。) 狭い道いっぱいに歩くアベックの後ろから 通れないので、”チリンチリン×7回”ほど嫌味なぐらいに 鳴らしたら、 どっかのしょぼいガキか、おばちゃんと思ったのか知らないが、 しょぼい男が女の前でかっこつけて、振り返りざま 軽くメンチをきってきたので、 こちとらもメンチをきり返し、通りがてらに舌打ちをしてやった。 ここでなんかゆうたら、怒鳴り散らしてやろうと思ったが、 私の態度がだいぶ悪かったので、知らん振りしよった。 さっきの勢いはどこいってん。人見てから態度かえるんやったら、 黙って道あけろっちゅうねん。ドラマの見すぎや。 女の守り方間違うとるわい。余計腹立つわ。 (こういうアホどうしはすぐに別れて、また別のアホとくっつく。 輪廻よりややこしいわ) と、 長くなりましたが、とても不機嫌だったため、 かわいそうにこのセールスが格好の餌食となってしまった。 ”社長さんおられますか?” 私”社長はいてません” ”何時ごろ帰られますか?” 私”店には来てません” ”ということは?” 私”家にいてるんとちゃうか。”(ここで少しきれる) ここでたいがいはそれじゃあ出直します。といってそそくさと 電話を切るのだが、このばかやろうは ”お家ですか。そちらに連絡取ればいいんですね、 連絡先教えていただけますか?” ときた。 カチンと爆発した私は、矢継ぎ早にまくし立てた(約50秒)が、 話の内容思い出せなくて、下記のことしか思い出せなかった。 (内容の一部)  (後半の 。のあとにはすべて”ボケ!”が入りますが省略) ”あほかお前、そんなもん教えるあほがどこにおんねん。  だいたいそんなこと警察でも言わんぞ。  ほんなら、お前のとこの社長の名前と  家の電話番号おせえてくれや。  それか自分のとこでもええわ。教えるか?  そんなもん教えへんやろ。それと一緒や、  またしょうもないもん売りつけようとしてんねやろ。  そんなんに引っかかるアホでもないわい。  わしも社長も。” むこうはあきれてか何かで、数回うんうんとうなずき、無言で切りよった。 アホは最後まで腹立つ。 自営業と書くより、”自衛業”と肩書き変えたほうがいいかもしれない。 私の場合は”過剰防衛業”気味ですが。 アホ相手に一人二役も疲れるわ〜。おもろいけど。