憎そいやつが来ると、空気が重くなるので嫌なのだ。 よくある質問にも答えたくないのだが、 そこは店主たるものちゃんと答える。 ただ、嫌いなやつと好きな方の間には隔たりがある。 基本的に、レコ屋の店長などはそのジャンルに関しては よく知っているだろうという概念は捨てて欲しい。 と言うか、他の店主はよく知っておられるかもしれないが、 私は到底無知である。 ”お勧めなんかありますか?” 私”全部ええで。決まってるやん。” ”オルガンが効いてるやつないですか?” 私”ジャズ。” ”すごいですね〜〜在庫の量が。これ全部聞いてはるんでっか?” 私”全部聴いてたら、日ィ暮れるわ。” これはたまに受けるときがあるので、改良しないといけない。 ”これってどんな感じですか?” 私”買うて家帰って聴いたらわかる。” ”ファンクとソウルの違いは?” 私”そんなん知るかいな。勝手に誰かが決めてるんちゃう?” 卵が先か、鶏が先かのような難しいこと聞かないでほしいです。 または、”溝が濃いのがファンク、薄いのがソウル” といい加減な、妙に納得させてしまう知性をほのめかす時もある。 あほが電話で、 ”ヒップでキッチュなものありますか?”(関東弁で) と聞いてきたので、 ”ヒップでキッチュなものは今ありません。ところでそれ何や?” と思わず聞き返してしまいました。 こいつはクラブでかかった曲に対しての反応は、 ”おっ!こりゃーヒップでキッチュじゃねーの。いいね〜〜” などのしょうもないことを繰り返し述べているのでしょうか。 それとも、”これはキッチュやけど、ヒップじゃねーよ。なあ、○○くん。” などと評論しているのでしょうか。 まあこんなやつは普段確実にしょうもないと思うけど。 ジャケットに”ヒップでキッチュ”て書いて、 全部代引きで送りつければよかった。と後悔する。 (ホンマ商売欲ゼロやな〜〜) ヒップでキッチュのコーナーでも作ろうかな〜〜。