世の中では男女雇用均等、職場での男女差別をなくせ!セクハラは犯罪だ! と、とかく男女は、平等に!という風潮が強いと言うか、当たり前になってきたが、 私の場合は社会の流れは、それには大賛成なのだが、 初めて店に来るお客の性別が違うと、扱いが、かなりはっきり変わってしまう。 男 入ってきた瞬間に、なんとなく雰囲気で、上客か冷やかしか結構見極めるのに 必死になり、愛想も何にもなく、静かな接客態度となり、しょうもない冷やかしと判明し、 レコードの見かたなど荒っぽい見かたで気に入らなければ、 かかっている音楽を止めたり、 突然 ”あつっ!しゅっぱい(失敗)した!”とか ”何やこれ、最悪やなぁ〜このベスト。チェックやん。” ”はよ行かなあかんねん” など意味不明の独り言を言ったり、 店長自らプレーヤーを占領し、延々とスクラッチの練習を続けたりしてしまうのである。 よいお客さんと判ったら、そんなことは絶対しないが、ここ10年間来る人を見ていると、 自慢ではないが、自然としょうもない奴は感じでわかってしまう。 こんなことをされるので、居ずらいからすぐ帰るだろうとお思いの方、それは甘い。 こんな奴に限ってずうずうしい、図太い神経をお持ちである。 あろうことか、20枚以上のレコードを持ってきて、試聴させてくれという。 ここで、”上客(というか普通のお客さん)だと、 ”どうぞどうぞ、何ぼでも時間のある限り聴いてください。” と言うのだが、こいつは確実に違うと思ったので、百歩譲って、 "当店は3枚までです。” とありもしない決まりを作ってしまう。 案の定3枚聴くのにも、ごっつい時間をかけて吟味するので、 いい加減腹が立ってきて、もう1台あるプレーヤーで、こいつが好きそうなレコードを かけまくって、ヘッドホン越しに聞こえてきたのだろうか、隣のプレーヤーを注視し、 かかってるレコードが気になったところで、レコードかけるのをやめ、 私が、 ”やっぱカッコええわ” といい、レコードを引き上げ、何も無かったようにまた無音状態に戻し、 そいつの試聴が終わるのを待つ。 もちろん”いまかかってたのなんですか?”という質問をさせないためだ。 してきたところで、 ”あ〜いまのんかいな。取り置きのやつですわ。” と軽くかわすのだが。 憎たらしいやつだと、以前にも書いたが、 ”あれ、おれのん。” という短い答えになる。 嫌味なやつだと思うでしょうが、こんなやつは、こんなことをしてもへこたれない。 まだ試聴している。こんなやつに限って、ヘッドホンの音量でかいので、 小さい声で、 ”あほ、はよかえれ、またしょうもないの聴いとるわ。” などとつぶやくのだが、やはり何も聞こえていないようだ。 一通り聴き終えると、やはり、すぐに帰っていった。 やはり予想どおり、しょうもなかった。 俺的にダメージを与える事が出来ず、 反省材料が増えてしまった。負けてたまるか。 女 態度、服装、顔、スタイルのよしあしにかかわらず、懇切丁寧に接客?する。 気がつくと、レコードとはおおよそ関係の無い話ばかりで盛り上がったり、 お昼時など、一緒に天丼を食べたりと、終始なごやかだ。 真剣にレコードを探しに来てる人は、少し戸惑い気味だが、 自称ソウルセラピストの私にかかれば、帰る頃には、 ちょっとした悩みなど忘れているように思える。 これって差別でしょうか?