初めて店に入ったときの物語。 ○○店長が、おおよそカウンターとはいえない低い位置に座り、 (ほとんど座椅子に近い) 入ってきた瞬間から、”いらっしゃい”の言葉もなく、じ〜っと見まくり、 こっちが動くほう動くほうへ、視線が集中するので、ごっつい緊張して、 レコードをじっくり見れるような雰囲気ではない。 それを助長するように、店内は音楽などなく、無音状態。 僕がパラパラとレコードを見る音と、○○店長が、レコードをクリーニングする音と、 なにやら変な音がする(肌をこすってるようなかんじ?)ので、 なんかな〜と思って、見られてないときを見計らって、ちょっと見たら、 ○○店長が足組んで、スリッパ脱いだはだしの足の指の間をひとさし指で、掻いている音だったのです。 うわ〜〜足掻いてる指で、レコード触って拭いてる!!!。 と思っても口には出していえません。 こっちも気になって、何度か見ているとなんと3度目にその指を鼻のとこに持ってきて匂いを嗅ぎ、 一言。 ”くっさ〜〜〜” と声を出したではないか。 しかもよく見ると顔は恍惚とした半笑い状態。(少し涙目) ”そんなええ匂いですか、ちょっと僕にも嗅がしてくださいな” ともいえず、息は止めたいし、笑うのはこらえなあかんし、どうしようかと思ってた矢先、 何事もなかったようにふいに立ち上がり、アンプの電源を入れた。 ”よかった〜。ちょっと笑てたんバレんですんだ” と思うのもつかの間、スピーカーから流れてきたのはラジオ。 しかもAM。 そして客といえば僕しかいてないので、ここで初めて目線が一致し、 ○○店長が、私に向かってでっかい声で一言。 ”やっぱ南光はおもろいな〜〜。ほんまおもろいわ〜。なぁ。” このときラジオで流れていたのは近鉄の野球生中継だったので、(しかも爆音) 相槌をうてる訳もなく、でも首を2,3回たてにふって、納得したふりをしてしまいました。 これがきっかけで、この店に頻繁に通うようになり、 少なからず多大に○○店長の影響を受けることになる。 つづく